月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

幸せな現代

今ってモノの価格が安くなるいっぽうで生きるだけなら頭をつかって一生懸命働かなくてもなんとかなっちゃいますよね。私は家が貧しかったわけではありませんが、高校時代に「金持ちになりてえなあ」くらいのことを思って勉強していたし、当時通っていた塾の同級生達も少なからず鼻息があらかったように記憶していますが、今の私の生徒でそこまで鼻息の荒い生徒ってあんまりいなくて、全体的に枯渇感がありません。まあ不景気とかいってなんだかんだで生活自体が満たされているので、飢えろというほうが難しいのでしょう。

生活コストが下がったことで○○離れが生まれました。みんな価値観が違っていきていて、それぞれ好きなことをしていきましょうよという時代です。だから中心となる○○がなくなって、今はみんなの興味関心が分散しているのです。

生活コストの低下は、日本の賃金がそもそも低下しているというのもあると思いますが、一番はインターネットでしょう。インターネットというのは流通過程を省いてコストを下げるという力学が働いているので、あらゆるものの値段が下がっています。

教育でいえば、スタディサプリが象徴的ですよね。東進衛星予備校は録画授業という点で同じですがテナントを構えるという設備投資が必要なので月額数万円という相場通りの価格になる一方で、スタディサプリは生徒のスマホを通じてサービスを提供するので月額1000円というおどろきの低コストです。しかも、安かろう悪かろうじゃなくてコンテンツがしっかりしています。私もある科目では生徒にスタディサプリでの自習を推奨してますが、みんな口をそろえて「超分かりやすい」って言ってます。去年合格した生徒も、ぶっちゃけスタディサプリのおかげで・・・いや、これ以上言うと私の塾の存在価値があやしくなるので秘密にしておきますが。

とにかく教育だって、お金をかけずに済ませることが十分できる時代です。

こういう時代だからこそ、何にお金をかけるかということに生き方が現れます。幸せな現代です。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp