月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

分かりやすさのカラクリ

生徒からみて授業のわかりやすさというのは、先生からの距離と同時進行する授業人数の関数になっています。式で書くとわかりやすさyは

y = f ( 距離, 人数 )

と表されます。

そしてyは距離に反比例し、人数に反比例します。

同じ教室なら先生に近い最前列ほど分かりやすいし、100人相手の授業よりも1人相手の授業のほうが分かりやすくなります。

距離についてはコンサートみたいなもので、先生に近いほうが臨場感があって勉強の場合は緊張感が増すのと、板書の文字が大きく見えるのでたぶん脳が情報を処理しやすいです。距離とわかりやすさは一次関数(直線)的に変化していきます。

一方で人数については、クラスが100人から5人くらいまでは大差がなくて、4人以下になってくると人数が減るごとに分かりやすさは大きく変化します。とくに2人と1人の違いはかなり大きいです。2人の生徒を同時に板書で説明するのと1人の生徒を教えるのとでは、伝えやすさが全く違います。2人同時だと「右の生徒は良く分かっているが、左の生徒は全然ダメそう」という場合によく出くわします。どちらの生徒の理解を優先するか、という問題になりかなり悩みます。

教わる側からみても複数人に対する板書説明よりも自分だけに対する板書説明のときのほうが、分からないときに「分からん」という表情をしたり実際に質問をするハードルが一気に下がります。2人以上になると「隣の人は分かっているかもしれない」という気持ちになって、空気を読みながら質問することになります。

 

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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